「さいごのひと」
運がいいのか、こうなる運命なのか。
男は小さな頃から色んなものの「さいご」を見届けながら育ってきた。
楽しい、スーパーのセール商品、会社の仕事、家族との生活、命の灯…
些細…重大…必然…偶然…
男にとってはもう数え切れない「さいご」を目の当たりにしてきた。
気がついた時には予知じみた事も出来るようになっていた。
どこかで訪れている「さいご」の瞬間が、なんとなくだが男はわかるようになっていた。
だが男には何も出来なかった。
力が僅かにも及ばない所で、手を伸ばせば届きそうな所で…
それでも、たった一度も男は何も出来なかった。
そしてまた、男にはどうすることも出来ない「さいご」が訪れようとしている…
→この中では新参な話。
他の話も薄いけど考えてからまだ日が浅いだけに薄さもひとしお。
機会があったらもっと練りたいけどなー^q^