宮古島レポ…4 帰還前日

「で、えーと…ここからは帰る前日に撮った写真ね。…その日も当日も畑仕事したっけなあ…」




「おおう…ねこ……!」
「好きそうだったから一応ね」
「こういう写真なら大歓迎ですよ」
「――で、畑仕事の後にまたドライブ連れてってもらったの。前に行かなかった所を主にね」



池間島っていう島と繋がっている『池間大橋』の上から海を撮ってみました」
「うわあ…すごいじゃないですか。透き通ってて底が見えますよ」
「これは流石に私も驚いたわ。私達の住んでる近くの海でも、ここまで綺麗じゃないしね」
「へえー…」
「…で、池間島も見て回ったんだけど。違う意味で凄かったわ」
「?」
「何にもなかったのよ。本当に。せいぜい灯台や学校がいいとこだったわ」
「へえ…」
「――でもね、この島にしかない、すっごいモノ撮ってきたのよ!」
「すっごいもの、ですか?」
「すっごいわよ?見て驚かないでよね…ジャジャーン!」


「…………はい?」
「『池間島に一つしかない信号機』よ!!」


(´・ω・)=〇)`ν゜)・;'


「な、殴ったわね!親父にもぶたれたことないのにッ!」
「いえ…その。あまりの馬鹿馬鹿しさについ……っていうかなんちゅーモノ撮ってるんですか」
「いやあ…だってすごいじゃない?池間島にここだけなのよ?無くても全く問題ないのにあるのよ!?」
「今すぐ島に住んでる人達に謝れ」
「(´・д・`)」
「返事ッ!!」
「は…はいッ!すいませんでしたぁァァァーッ!」
「……ったく…」
「…あ、島全体は15分くらいで一周できました」
「……」
「…さて!次の写真行きましょうか、うん」




「馬?」
「これまた宮古島にしかいない種類よ。名前もそのまんま『宮古馬』」
「ほう」
「ちょうどそこの柵の一番上が中の人の胸の位置ぐらいの高さだと思ってくれれば大きさもわかりやすいかしらね」
「やっぱり大きいですねぇ」
「…と言っても他の馬をあんまり見てないから比べようが…ね」
「それは言わないお約束です」
「ちなみにこの馬、2002年当時で19頭しかいなかったらしいわよ」
「少ないんですね」
「他の日本在来馬7馬種と合わせた合計でも約3000らしいから、よっぽどね」
「ふむ…」
「じゃあ次」



「『人頭税石』と『来間大橋』ね」
「説明をー」
「例の如く端折りますわ。にんとうぜいせき――でいいのかしら。昔は賦測石(ぶばかりいし)と呼ばれていたこの石は…まあつまり、
この石より背の高い人は大人子供男女問わず税を納めなきゃいけなかったわけね」
「これ、150もないんじゃないんですかもしかして」
「かもねえ。中の人も頭一つとちよっとくらいの差がついてたくらいだし」
「昔は大変だったんですね…」
「まあ、ね。で、橋は見たまんま。来間島っていう島と繋がっている橋よ」
来間島にも何もなかったんですか?」
池間島以上に――と叔父さんは言ってたけどね。だから島を回ってないのよね」




「で、ここは『舞浜ビーチ』ね。ここもなんか綺麗だったからつい」
「砂山ビーチより広いですね」
「その上砂のサラサラ具合も負けず劣らずだったからねえ。ビーチバレーやビーチサッカーもできるみたいだったわ」
「……海、行きたいですねえ」
「そーねー……っと、次で最後ね」



「夕日撮ってみました」
「いいですねえ…夕日」
「……まあ、うん。夕日だし他に言うことないわね」