さようなら生命線(ライフライン)
軽い小袋
姿を隠した消耗品が蝋燭の蝋になり
身体から「二號」が漏れていく
黒い夜景
隠し持った味噌が次第に研摩され
身体から「一號」も漏れていく
渇ききった構成
朽ち果てた媒体
一々「観」ずとも判る
一々「感」ずとも判る
これが「人」で良い筈が無い
これは「人」で在っては為らない
それは「物」
否
おれはまだ「人」
構成はまだ渇いていない
媒体はまだ果ててはいない
媒体に埋もる「動力」が
全てを止めていない
さあ呼べ!
おれの構成に「一號」を呼び戻せ
おれの媒体に「二號」を連れ戻せ
戻らないのであればまた作り出せ!!
嗚呼!
この抜殻のような感覚!
研摩されきった味噌のなんと濃厚な味覚!
終焉が死忍び寄るまさにこの瞬間の
なんと濃く、そして恋い生春よ!!
今すぐ「線」に背を向けろ!
たかが「線」ごときに
俺が人でいられる権利を奪えると思うな!!