宮古島レポ…2 年越し前

宮古着いてすぐ畑仕事に行ったのよ」
「はい」
「で、そこで撮ったのがこれ」


「これみよがしに畑…しかもビニールハウス内ですね」
「広いでしょー」
「…何故自慢口調?」
「そーね、縦がだいたい歩幅20以上…30くらいの広さだったかしら。よく覚えてないわ。ちなみにこれピーマンの苗ね」
「へえ…これ全部植えたんですか?」
「…この籠っぽいのがあと4つ5つはあったわ。座りっぱなしで腰に響いたわよ」
「大変ですねぇ。…まあ、畑仕事はどれも楽じゃないでしょうけど」
「で、次。翌日に近くをぶらぶらしてる時に見つけたものよ」


「これは?」
「ええとね…これは『久松五勇士の碑』っていうやつよ」
「ひさまつ…ごゆうし?」
「えーと…詳しい事は難しくてよくわからなかったんだけど。日露戦争に関係があるらしいわよ」
「ずいぶん昔ですね」
「要約するとー…戦争当時、ロシアの艦隊が宮古島の近くを通り過ぎていったのを見た人達が
八重山にある通信局まで行って打電したらしいの。それを讃えられたみたい」
「…ずいぶん端折ってません?」
「気のせい気のせい。しかしまあ…二日間の船旅だったらしいけど、これって戦争当時じゃ凄いんじゃないかしら」
「それはまあ…そうでしょうね」
「…ま、これを撮ったのもすぐ傍に百周年とか書かれたやつがあったからなんだけどね」
「……」
「ま、ちょっとした歴史の勉強よねー。ささ、気を取り直して次っ」



「おおっ」
「『砂山ビーチ』って所ね。叔父さんが言うには、地元の人は近寄らなくなったらしいわよ」
「それはまたどうして?」
「観光客でいっぱいになるから恥ずかしいんだって」
「ヘ、へえ……」
「砂がすごいサラサラしてて冷たくて気持ち良かったし、走ったりしたらトレーニングになるんじゃないかと思ったわ」
「…なーんか泳ぎたくなってきました」
「同感だわ」
「夏になったらこういう所に行きたいですね」
「都合が合えば他の皆も誘っていきましょうか…っと、まだあったわ」


「……これは?」
「紅白見ながら同じ色集めてパシャっと」
「……」